大賀 義人 - 「春の日差し」




良い天気が続いていて、そして気温も落ち着き、
時間の流れも少し落ち着いたような気がして、
店内においてあるものと向き合う時間も有意義に感じます。
本日は大賀さんの作品のご紹介です。



大賀 義人 「春の日差し」

優しい光に包まれる景色をあらゆる感覚を通して描く。
見る人にとって、または見る時によって、
この絵からどのような景色が映し出されるのでしょうか。

山峡から顔を出す、新しい陽の光。
その光が照らされる光景はさまざまな景趣を生み出します。
木、草から見える緑や土の色、空気。光の反射による赤い表情。
「春の日差し」は、春という季節の持つ温かさと、
大自然の営みによる瑞瑞しい命の誕生を思わせます。




小さな枠に収まった作品には、見ることのできない景色の向こう側まで広がるような、
実際に見て取れる「絵」以外の何かを思わせるような力を感じさせます。





優しく感じる淡い色合いに絵の中に、ブレずに構えているかのような自然の力強さ。
自身の感覚にはどのように映るか、ぜひ実物をご覧になってくださいませ。



- 大賀義人(おおが よしと)
1962年 茨城県生まれ
料理の道にすすみ、伊豆玉峰館で稲葉京氏と出会い影響を受ける。
玉峰館料理長を務める。
さまざまな出会いの中でも大きく心を揺さぶられた黒田泰三氏のアトリエのある富戸で、
最晩年の黒田氏の手伝いをする。
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RECTOHALL 増田